17 July

プルメリア

プルメリア（ Plumeria）フランジュパニ（Frangipani）インドソケイ（印度素馨）




プルメリア - 花と香りと樹形がお気に入り。
うちに来てからからもう15年以上 、今年も咲いてくれてます。
もう何年も前、タイで泊まったホテルでプールと庭から海まで続く小道が、白と赤のプルメリアのトンネルになっていて、香りの中を歩いたのがすごく記憶に残っています。
花がぽとぽと落ちるのですが、拾って水に浮かべておくと、2.3日は花も香りも持ちます。ハワイでレイに使われているぐらいですから、保ちがいいのですね。
プルメリアは3ｍ〜12ｍになる樹木です。
冬場は家に取り込まないといけないのが面倒ですが、6月〜11月ぐらいまで咲いてくれます。

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「プルメリアのデータ」

一般名：プルメリア（Plumeria）フランジュパニ（Frangipani）インドソケイ（印度素馨）
科属名：キョウチクトウ科　プルメリア属　
原産地：中央アメリカ
花期：夏（温度さえ保てれば周年）

プルメリアの名称：
○ 英名はFrangipani,Temple Tree, Temple Flower, Pagoda Treeなど
（アジアでは寺院に植えられていることが多いのでそのたぐいの名が多いのでしょう。
フランジパニの名前は16世紀にイタリアのフランギパニ公爵にちなんで名付けられたイタリアの香水の名前でした。プルメリアが発見されたとき、プルメリアの自然な香りがこの香水に似ていたので、花はフランジパニと呼ばれたようです。 属名のPlumeriaはチャールズPlumier、17世紀のフランス人の植物学者名前からの由来。）
○ ラオスでは「チャムパー」ラオスの国花です。
（インドシナ半島でも「チャンパー」「チャムパ」など 。2〜17世紀ごろインドシナ半島に栄えた チャンパ王国と関係があるのでしょうか）
○ ベトナムでは「ホアスー」「ホアダイ」
○ ニカラグアでは「サクアンホチェ」
○ ハワイでは「プア・メリア 'Pua Melia'」　レイに使われていますね。
○ 中国では「鶏蛋花」（ゆで卵の様に外が白く中が黄色いので---らしい。'五花茶'と言う五つの花を入れたお茶の原料の一つです）
○ 和名のインドソケイ（印度素馨）は、ソケイ（素馨）というのはジャスミンのことですから、香りから来た名前ですね。

原産地は中央アメリカで 8 種類分布しますが，園芸品種が多く八百種以上有ります。
日本ではそれらまとめてプルメリア科全体をプルメリアと呼ぶようです。

「主な原種」
● ベニバナインドソケイ 学名：P.rubra (red) 又は Plumeria.acutifolia （ailanthifolia：葉先の尖った）
　成長すると 6〜7mになる木です
● シロバナインドソケイ 学名：P.alba (white) 又は Plumeria.acuminata（acuminata：鋭尖の、先がゆるく尖った）
　成長すると 12mにもなる木です
● インドソケイ　　　 　学名：P.obtusa (white with yellow center)
（obtusa： 鈍形の、円味を帯びた）
　成長すると 6〜7mになる木です

○ シンガポール・プルメリア P.obtusa 'Singapore'
（学名：Plumeria. obtusa及びPlumeria. emarginata）
（emarginata： 先端に浅い割れ目のある）
原種ではありませんが、ハワイアンプルメリアとして有名な「シンガポール」は園芸種です。
プルメリア「シンガポール」を参考にどうぞ。

「園芸品種」
園芸品種はほとんどが Plumeria acutifolia と Plumeria obtusaの交配種だそうです。
名称が（P.rubra）となっていても赤とは限りません。
　色は 赤、白、黄色、及びそれらの組み合わせで、一番多いのは白花で中心部に黄色くグラデーションが入った花です、また トリコロールとかレインボーと呼ばれる三色混じった物などが有ります。
　プルメリアは非常に交雑しやすく、また品種固定されていない自然交雑された物より選抜された品種が多く、全て雑種です、ですから種から育てた木は、親と同じ花が咲く可能性は非常に低いです。

参考Ｈ.Ｐ
（180種の花が見られます）
Plumeria People

（こちらは640種の花が見られます）
Plumeriathai.com

アメリカ プルメリア協会（The Plumeria Society of America）
こちらでは色別の品種を見る事が出来ます。（約320種）
The Plumeria Society of America

プルメリアは 温度が(10℃)以下になると落葉します。葉は落としても枯れるわけではありません、0℃近くても短期間（一晩ぐらい）で有れば大丈夫です、春になり暖かくなれば花芽と葉が出てきます。中米などでは乾期になると葉が落ち、雨期に成るとまた芽が出てきます。

「増やし方」
○　挿し木 枝を切って挿し木で簡単（真夏や、真冬以外は）に増やせます。
赤花系やDwarf singapore系は少し挿し木がしにくいようです。
○　種からでも増やせます。ただ「園芸品種」でも書きましたが、プルメリアはとても交雑しやすい花で、しかも園芸種も品種固定されていませんので、全て雑種と考えた方がよいでしょうしょう。どんな花が咲くかは全く解りません、また巨大になったり、花がちっとも着かない、花が貧弱など、特に種から育ててみたい人は別にして、よした方がいいと思います。
種から育てたことがりますが、時間がかかる（種を植えてから最低2年）ことと、どんな花が咲くのか分からないので、挿し木がお薦めです、最近はネット通販で売っておりますので簡単です。
種からそだてたプルメリアは近いうちにアップしようと思います。

プルメリアは　傷つけると白い樹液を出しますが、肌が弱い人はかぶれますので気をつけましょう。樹皮は緩下剤、利尿薬とされ、性病に用いるところもあり、樹液はスリランカでは歯痛に利用するそうです。
また香りが魅力の花ですので、香料としても使われます。香料としてのフランジュパニのフランジュパニ〜香りの秘密をご参考にどうぞ。
品種の話も多少載せております。




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加筆、修正　2005.09.26
　　　　　　2006.06.27
　　　　　　2006.08.26
2007.07.15(リンク切れ修正）